極地の観光
5月19日(土)の午前、「南極 & 北極の魅力 講演会」でお話してきました。50人くらいの方にお集まりいただきました。
いつものように「南極観測隊第一次隊の記憶のある方いますか?」と尋ねてみたら、今回はちょっと少なめ。お若い方が多いようです。
講演の様子はyoutubeにupされています。
南極&北極の魅力講演会 - 第16回 - オーロラ観測と生活
さて、私の直後にお話しのあった、国立極地研究所を今年退職された石沢さんのお話しがなかなか面白かった。とくに南極観光についてのお話が興味深かったです。
- 年に8万人。
- お客さんは米国人がいちばん多く、最近は中国人が2位に浮上。
- 日本からのお客さんは2%、だから年に800人。
- 行き先はほとんどが、船でアクセスしやすい南極半島。
- 南極点に行ったり、南極大陸最高峰のビンソン・マシフ山に登ったりするツアーもある。
- 昭和基地には過去に1回、米国からの旅行客が来た。昭和基地のまわりには、船の入ってきづらい定着氷があって、空路で人を運ぶのが大変でお金もかかるから、そのあとはお客さんが来たことはない。
昭和基地はオーロラはよく見えますが、白夜の夏に訪れる観光客にとっては、そこまで魅力的ではないのでしょうね。オーロラはアラスカや北欧などで、もっとお安く楽しめますし。
私が初めて海外旅行にでかけたのは大学2年生のときで、行き先はアラスカ、目標がオーロラでした。お天気に恵まれて、オーロラは見えましたが、月の明るい時期に行ったのは失敗だったなあ。
1991年にアラスカ・フェアバンクス郊外で、フィルムカメラで撮った写真を、スキャンしたものです。
2016年に南極・昭和基地でデジカメで撮った写真とはだいぶ違います。
が、現地で見上げるオーロラの感動は変わらないです。