世間がもし30人の基地だったら

日本南極地域観測隊に参加して、2015年12月に日本を出発しました。昭和基地で南極の冬を過ごして、2017年3月23日に帰国しました。帰ってからも南極に関わることがときどきあるので、更新を続けています。

コロナ禍の南極観測隊

 みなさん、それぞれのお子さん、お住まい、お仕事などなどの条件の中で耐え忍ぶ日々を送っていらっしゃるかと思います。私もそれなりにしんどい日々ですが、そんな中、寝ぼけまなこにbreaking news!が。

 

www.47news.jp

隊員半分、という見出しで、第62次観測隊員18人が決まったとのこと。私が参加した57次隊が30人だったので、「そんなにギリギリで行くのか!」とおどろいたのですが、

 文科省の 南極地域観測統合推進本部総会のサイトを見ると

www.nipr.ac.jp

80名(越冬隊35+夏隊45)を予定していたところを43名(越冬隊31+夏隊12)にします、ということで、削減は主に夏隊です。

なにごとも、一次情報に当たるのは大事ですね。

 

例年なら、この週末が隊員室開きなのですが、今年はそんな声も聞こえてきません。 nankyoku-30nin.hatenablog.com

 

冬訓練、夏訓練も中止。私が担当する予定の、観測業務の事前訓練もできるかどうか。 nankyoku-30nin.hatenablog.com

 

なによりこの先の感染状況では、ほんとにどうなるかわからないのですが、、、

最後は隊員の”現場力”に期待することになるのか、という気がします。

まあ、その現場力は、半端ないですからね。悲観も楽観もせず、準備を進めていきましょう。