世間がもし30人の基地だったら

日本南極地域観測隊に参加して、2015年12月に日本を出発しました。昭和基地で南極の冬を過ごして、2017年3月23日に帰国しました。帰ってからも南極に関わることがときどきあるので、更新を続けています。

静かな帰国

3月20日に、南極から第60次越冬隊・61次夏隊が成田空港に帰国しました。わたしたち観測隊OBには「お出迎えはご配慮ください」(=ご遠慮ください)という連絡がありました。
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 コロナウイルスはオーストラリアでも猛威を奮っているため、クルーズ船入港が制限されていて、南極観測船「しらせ」の乗員も入国できなかったとのこと(・・・クルーズ船?)

去年の12月にオーストラリアを離れて南極へ行って帰ってきた、世の中で一番、感染の恐れのない船だと思うのですが、まあ、決まりだったらしょうがない。

19日にシドニー到着後、街に一歩も足を踏み入れることなく、翌日早朝に「しらせ」からバスで空港へ移動、そのまま帰国となったそうです。シドニー滞在がなくなり、予定より2日早い帰国で、飛行機のきっぷも買い直したんでしょう。関係者の皆様はおつかれさまでした。

 

「しらせ」はシドニーで必要な物資の積み下ろしを終え次第、日本へ向けて出航したそうですが、日本への入港はスムーズにやってほしいなあ。

 

ともあれ、おつかれさまでした。