世間がもし30人の基地だったら

日本南極地域観測隊に参加して、2015年12月に日本を出発しました。昭和基地で南極の冬を過ごして、2017年3月23日に帰国しました。帰ってからも南極に関わることがときどきあるので、更新を続けています。

シドニーに着いたら (代理人更新)

しらせが文明社会の一歩手前までやってまいりました。 

本当にもうすぐです。

シドニーに着いたら、お財布を持ってほしいものが買えるようになりますよ。しらせと雪上車以外の乗り物で好きな所に行けますよ。生ビールも飲めますよ。

インターネットもつながりますよ!!!

 

代理人も着々と準備をしています。ご本人のお箸もタオルも歯ブラシも買いました。

まだシャツとパンツと靴下とパジャマを買っていないので、予定より早く帰ってきたら困りますけどね。

 

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そろそろ、シドニーに着いたらどこに行く?という会話が増えてきました。予定では、3月20日に入港。オーストラリア入国手続きのあと、お昼ごろには外に出られるみたいです。中1日おいて、22日の夕方には「しらせ」から空港に向かいます。月曜日から水曜日の滞在なので、スポーツイベントなんかはあまりないのですね。競馬場に行って大勝ちしてファーストクラスで帰る、という計画は実現できないようです。

 

わたしがシドニーで行きたいと思っているところは二つ。
一つはParsley bay beach。百年以上前に白瀬矗の一行がキャンプしていたところです。

nankyoku-30nin.hatenablog.com

白瀬隊は、最初の年は出発が遅れたこともあって南極大陸へ上陸できず、引き返して1911年5月から11月までテント生活をしていました。どうやら「勝手に住みついた」ようで、地元の方との軋轢もあったようです(そりゃそうだ)。
シドニーの東の郊外の、海岸の公園に、記念碑が建っているそうです。

 

二つ目は、パブでライブを聴きたい。
昭和基地でネットが繋がるうちに調べたところ、地元のジャズバンドが出ている飲み屋があるようなので、行ってみようと思っています。現地情報で気が変わるかもしれませんが、生演奏を聴きながらオーストラリアビールを呑みたいですね。
越冬隊員が財布を忘れて出かけてしまった、という話をよく聞くので気をつけないと。