世間がもし30人の基地だったら

日本南極地域観測隊に参加して、2015年12月に日本を出発しました。昭和基地で南極の冬を過ごして、2017年3月23日に帰国しました。帰ってからも南極に関わることがときどきあるので、更新を続けています。

除雪は続くよ

除雪作業を担うのは、主に機械・建築担当の隊員ですが、今回のブリザードによる積雪に立ち向かうには、とても人手が足りない。24日には私も手伝いに行ってきました。

 

作業前の打合せです。昭和基地の略図を前に、雪上車やショベルカーなどにだれが乗って、どこで作業するのか指示が出ます。

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”ザク”と呼ばれているパワーショベルです。日立のZAXISという機種名に由来するらしい。その威力をみると、手掘りなんかやってられない気分になります。

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そう、手掘りの除雪もあるのです。機械が入れない建物の間は、重機の免許を持たない私のような隊員の出番(?)です。 

この日はスコップが2つ壊れました。

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もちろん本業の観測業務はおろそかにできませんが、時間を見つけて、半日でも数時間でもスコップを握ろうと思います。