参加者から見た越冬交代
平成29年2月1日、57次隊から58次隊への越冬交代式は、風が強くて雪が降ってきたため、管理棟食堂で行われました。
会場設営が終わったところです。
式典では、第57次、第58次越冬隊長挨拶のあと、両方の越冬隊員の名前が読み上げられ、一人ずつお返事します。
第57次越冬隊長挨拶のご挨拶。参加者の写真撮影については何も言われてません。並んでさえいれば、カメラを構えててもおとがめなしです。
そのあと、握手しながら、57次隊と58次隊が位置を替わります。
両隊が一列ですれちがいながら一人ひとりが握手していきます。外での式典ならばもうすこし余裕があるんですが。
位置を替わったら、越冬交代宣言。「ただいまから、昭和基地は58次隊が運営します」という声を聞いた時に、なんとなくほーっと息をつきました。停電や警報の対応にあたる電気や機械の担当隊員の緊張感に比べると、観測関係のトラブルは基地の存続に関わるものではないのですが、それでも、一年間を完走できたことに安堵した、というところでしょうか。
58次観測隊長と 「しらせ」副長挨拶のあと、鏡割り、そして報道写真に写ってしまった乾杯です。
樽のなかはこんな感じの「上げ底」なので、そんなに酔っ払いはしないですよ。
例年だとしらせ行きのヘリコプターの時間に追われて式典終了なのですが、この日はヘリが飛ばないとのことで、のんびり日本酒を舐めながら談笑できました。
お昼過ぎ、雪の舞う中で、58次隊が私物を運び込んでいました。
夏宿舎から個室の居住棟に移動するのは嬉しいんですよね。