極域科学シンポジウムで発表してきました
11月27日に第61次南極地域観測隊が出発しました。今年は見送りにはいけなかったのですが、その1週間後、12月3日から5日まで、極地研究所で「極域科学シンポジウム」が開催され、私も発表してきました。
12月4日の水曜日、ひさしぶりに極地研究所に向かいます。
今回はポスターでの発表になりました。英語で作成したので、前の週末はなかなか大変でした。
今、私が研究しているのは、大気の中にある「電気」についてです。
昭和基地では10年くらい前から観測が続けられていますが、なかなか解析が難しいのです。
たとえば昭和基地の雪はほとんど粉雪で乾いているので、電気を帯びています。雪の中ではデータにノイズが入って、例えばオーロラとの関係を研究するには使えない、ということになります。このノイズを取り除く方法を研究して、良いデータだけを取り出す事ができるようになりました。そして、「良いデータ」を見ていくと、派手なオーロラが出ているとき、大気の電場が弱くなっているのでは?という事例を示すことができました。
こうした学会、シンポジウムは、研究者同士の情報交換の場でもあります。今回も、今後の研究のためにほしかったデータの入手について相談したり、また現れた現象の解釈について議論したり、有意義な時間を過ごせました。
まずまずがんばりましたが、ゴールは論文としての発表です。サラリーマンをしながら研究を続けていくのは大変ですが、日々、じわじわと進めております。年末年始はがんばらなくちゃ。