南極大陸の旅・旅の日常
旅行中は、朝6時に雪上車のエンジンをかけることになっています。そのまえに冷却水やオイル、ファンベルトなどの点検をする必要があるので、5時45分くらいには起きることになります。
朝の6時45分ごろ、動き出す前の雪上車と日暈です。
朝ごはんは7時から食堂車に集まっていただきますが、日程が厳しくなると、前夜にパンなどをもらって食べながら出発準備、という日もありました。早いときは8時まえ、遅くても8時半には出発です。
4台の雪上車が一列になって、時速7キロから10キロくらいのスピードで進みます。
一日の行動を終えたら、ドラム缶から給油します。1台あたり150回から200回、手回しポンプを回すのは辛いものです。
吹雪になっても雪がつかないように雪上車やそりをならべて、それから夕食です。この日は雪上車の向こうに満月が浮かんでいました。
夜は、こんな感じで車内に寝袋をひろげて休みました。一酸化炭素中毒などの危険を避けるため、寝る前に雪上車のエンジンを止めます。暖房もストップするので、一番寒いときには室内がマイナス11度くらいまで下がりました。
翌日の行動に差し支えるので、23時すぎには寝るようにしていました。
眠れなくて困る、ということはなかったですね。
…おやすみなさい。