よりもい記念の質問に答えます・その1 ペンギン
おまたせしました。よりもい記念でお寄せいただいた質問に答えていきます。
ペンギンに数メートル近くまで近寄ってはダメ、でも向こうが近づいてくる分にはOKというような話がありましたが、実際そうなのでしょうか。ペンギンがこっちに寄ってくるようなことはあるのでしょうか。そして・・臭いのでしょうか。
環境省のwebサイトに"観察や撮影の際には、ペンギンや鳥は5メートル、アザラシは15メートル程度の距離をとりましょう。"と注意が書いてあります。観測隊員も基本的には同じように注意されています。
で、ペンギンにとって外敵は空からやって来る鳥(かもめの仲間)か、海中のアザラシ類か、なので、陸上には怖いものはないと思っているらしい。無警戒で散歩していて、人のいるほうに寄ってくることもあります。
こんなふうにばったり出会ったときは、べつに臭くはありません。
向こうから近寄ってきたらしょうがない、とはっきり言われるわけではないのですが、逃げ場がないこともありますし、野外で周辺の状況がわからないときに慌てて動くと危険なこともあるので、実際にはまあ、しょうがない。
「よりもい」における報瀬さんのように、うっかりペンギンに囲まれてしまうってことは、なかったですがね。
なお、科学的な調査をするときには、特別な許可を得て、近くまで行くことができます。南極観測隊員は例年、11月と12月に、卵を抱いたペンギンを数えたりする調査をします。このときは、ちょっと近くまでいかないといけません。
糞尿の香ばしいニオイはありますが、温度が低くて乾燥しているので、腐った匂いはしません。
彼らの死体も腐らないので、そのまま風に吹かれてミイラ化していきます。 最後はカラカラの粉になって海に降って、プランクトンのエサになるのでしょう。