【イベント予告】夏休みサイエンスspecial「オーロラと宇宙」in高円寺
日本は暑いですねえ。
昨年はマイナス35度、今年はプラス35度というのは、辛いです。
さて、8月10日(木)の午後、東京・杉並区の高円寺フリースペース"ヒトツナ"で行われる科学イベントでお話しすることになりました。
場所はJR中央線・高円寺駅、あるいは東京メトロ丸ノ内線・新高円寺から歩いて来られます。新宿から15分くらいかな。
宇宙工学の専門家と二人で、オーロラ、宇宙、地球の磁場について、お子さんにも興味を持ってもらえるように話しましょう、と計画しています。
有料イベントですから、ご満足いただけるようなお話をしないといけませんね。
参加申し込みはこのボタンからできます。
定員30人の小さな会場ですので、予約をおすすめします。
…といってて、閑古鳥が鳴くようだったらかなしいなあ。
【イベント予告】「南極トーク」inつくば
8月11日の「山の日」の午後、つくばエキスポセンターでオーロラのお話をすることになりました。
企画展「南極展~昭和基地開設から60年~」 | つくばエキスポセンター
夏の企画展「南極展~昭和基地開設から60年~」の「南極トーク」で”オーロラのしくみ”と題して、午後3時から30分くらい、講演します。57次隊で撮ってきた去年のオーロラの写真や動画をお見せして、オーロラのでき方などを解説しようと思っています。
エキスポセンターの入館料だけでご参加いただけるとのことです。
会場はつくばエクスプレス・つくば駅から徒歩5分。クルマでも行けますし、筑波宇宙センターなどをめぐるサイエンスツアーバスも走っています。一日かけて自由研究のネタを集めてくるのもいいかもしれません。
59次隊の隊員室開き
7月7日の金曜日、極地研究所で開かれた、59次隊の隊員室開きに行ってきました。
その年に出発する隊員が仕事する「隊員室」は7月初めにオープンします。例年、そのあとの金曜日の夜に、隊員室開きが行われます。
極地研究所の倉庫が会場です。このあと秋にかけて、この巨大なスペースが南極行きの荷物でいっぱいになります。
2年前には、ざあざあ降りの雨の中でホスト役で走り回っていましたが、
今回はお天気が良くて、よかったですね。バーベキューなど屋外でいただきました。
3月に一緒に帰ってきた57次越冬隊、58次夏隊の人もたくさん来ていて、缶ビール片手に話が弾みました。
この日は七夕。ねがいごとはやっぱり・・・ですね。
(”ピステン”というのは雪上車のブランドです。こわれたらたいへん。)
昭和基地は太陽が昇らない極夜のさなかです。昨年のわたしの短冊は「もうちょっと天気が良くなりますように」でしたら、叶えられなかったなあ。
帰国後身体検査の結果
極地研究所から、4月に受診した帰国後身体検査の結果報告が届きました。6月に開催された極地観測隊員健康判定委員会における審議の結果は、"要経過観察・生活改善"でした、とのことです。
4月13日付の記事に
> 病院に検査の結果を問い合わせても結果は教えてもらえません。
と書きましたが、ちゃんと結果を送ってもらえましたね。たいへん失礼しました。
再検査・精密検査は指示されなかったのですが、いくつか「生活改善や経過観察が必要です」という項目があります。 この検査を受けたのは帰国から20日くらいあとですが、当時はお酒を飲む機会も多くて、あんまりコンディションは良くなかったかな。
いまは体重も4月から3キロ減ですし、血圧も下がってきているし、すでに改善されたところもあるんじゃないかと期待していますが、どうでしょう。7月初めに現在の職場の健康診断を受けたので、その結果を待つことにしましょう。
映画「ホワイトアウト」2009年
6月26日にテレビ東京・午後のロードショーで放送された「ホワイトアウト」を録画して見てしまいました。織田裕二主演の邦画じゃなくて、アメリカ映画です。
不意に「エログロナンセンス」という言葉を思い出しました。
【エログロナンセンス】扇情的で猟奇的、かつばかばかしいこと。また、そのようなもの。
(コトバンク> デジタル大辞泉 より)
アムンゼンスコット基地(アメリカ)、ボストーク基地(ロシア)が舞台になっていますが、越冬経験者から見ると噴飯モノ。
・行方不明者が出ても楽しそうにパーティーやってる。
・10万年前の氷に酒を注ぐとソーダのように泡があふれかえる。
(10万年前ってのは掘り出したアイスコアなの?それで酒呑んじゃうの?)
・パイロットと客1人で基地間飛行しちゃう。
・雪上車から下りて調査している間にエンジン切っていて、帰ってきたらかからないよう!(極地でアイドリングストップしちゃいけません)
…その他いろいろ、つっこみどころしか無い。
さらに、まったく本筋にからまないシャワーシーンとか、死体をしっかり写して、とか米国B級映画らしさが満載。まさ「扇情的で猟奇的、かつばかばかしい」ことこの上ない作品でありました。
唯一、ライフロープの使い方は正しかったかな。
うーん。これが帰国100日記念の記事になっちゃったか。