「面白南極料理人」第9回
楽しみにしていた”皮なしシュウマイ”が、巨大なミートローフみたいなものになっていてちょっとがっかり。原作では、普通の一口大のシュウマイの具に、片栗粉をまぶして蒸すと、片栗粉が透明な皮になって美味、という話だったのですが。
ドラマの舞台になっている、20年以上前の南極生活を感じさせるのがマージャンですね。
私は48次隊(2006-2008年)、57次隊(2015-2017年)の2回、南極に行ったのですが、48次ではそれなりに盛んだったマージャンが、57次ではほとんど見かけなかったのです。
マージャンは、参加者を4人集めないといけない、それなりに時間がかかる(2時間は最低ほしい)ので、一人で好きなだけ楽しめるゲーム、DVDなどの娯楽に負けちゃった感があります。
もっと昔、第一次隊だと、持っていくものは限られて、暇を持て余して、マージャン三昧…とはいかなかった。隊長の西堀さんがマージャン大嫌いだったそうで。
西堀隊長の部下が書いたこの本はとってもおもしろかった。
隊長が野外活動に出かけて留守にすると、鬼のいぬ間に…と麻雀卓を出してくるんだそうで。
いや、帰国後に隊長をそんなふうに本に書いて出版する勇気は、ぼくにはないわー。
講演「南極の食とくらし~食品ロス削減に向けた講演会~」を聴いてきました
一緒に南極で冬を越した調理担当の渡貫女史が3月9日(土)に練馬区役所で講演する、との情報を街角の掲示板で見て、申し込んでみました。
渡貫さん、本を出したほか、ラジオに出たりしてご多忙の様子。
申し込んだ時点で満席でキャンセル待ちになっていましたが、前日に繰り上げ当選の連絡が入りました。
前夜に「行くよ」と講師にメールでお知らせしたら「質疑応答でオーロラや気象のことを聞かれたらよろしく」とお返事。まさかねえ、と思ってたら、ほんとにありました、オーロラの質問。
で、ほんとに私のところにマイク回ってきました(笑)。
今回の講演は”食品ロス削減に向けた講演会”ということで、いかに無駄なく食糧を使うか、というお話が多くありました。「そうか、あのカレーにはそんなものも入っていたのか!」と驚くこともあり…すべての食材はカレーに通ず。
「面白南極料理人」第8回
仕事が忙しくてブログをupする余裕がなく、気がつけば土曜日。
ほんとに忙しかったんです。呆れ返ってなんにも書けないっていうわけでは…。www.tv-osaka.co.jp
おネエチャンを出すならちゃんと脚本を練ってほしい。単に並べといて、夢オチでした、じゃあねえ。
さて、たしかに南極では「水は命」です。雪はいくらでもありますが、水にするのは大変。
昭和基地では、発電機のエンジンの熱で雪を溶かして水にしています。ドラマの舞台のドームふじでも同じです。大陸を旅するときには、雪を蓋付きのバケツに入れて、雪上車の内に入れて水にします。
たくさん雪をとっても水にするとほんのちょっと。なので、旅行中はお風呂には入らない。介護用の清拭タオルなどで体を拭いて、ときどき下着を交換して、でしのぎます。
南極は寒いから、汗かかないんじゃない?と思われる方もいるでしょうが、車内は暖房がきいていて、暖かいのです。でも、空気が乾燥しているので、ベタついた嫌な感じはあまりないですね。
eテレ「又吉直樹のヘウレーカ!」
さて、再放送もすんだことですし、語りましょうか。
一年あまりともに過ごした57次隊越冬隊長を見て、あんまり変わっていないなあ、と感心したり。48次隊の往復ともに南極に運んでもらった先代の「しらせ」の船内がとても懐かしかったり、ごく個人的な見どころはたくさんあったのですが、膝を叩いて納得したのは、
基地の内部にいて、ある人はisolation(閉じ込める隔離)を、
またある人はinsulation(保護する隔離)を感じる。
というところ。
これは、基地の外は「日本」か、「南極」かという意識の違いよるんじゃないかと思います。つまり、
日本から切り離されて昭和基地に居る
南極の中の昭和基地というシェルターに居る
どちらと思うか?
私は、ずーっと後者でした。ブリザードに閉じ込められた夜、南極は、人が住めるところではないのだなあと実感しました。
基地の外は日本だ、と思うと、isolation(閉じ込める隔離)だと感じてしまうんでしょう。どっちがよい、というものでもなく、人それぞれの感じ方です。
「やっぱりNHKはいいわぁ」
いいですねえ、NHK。いや、特定のTV番組と比べているわけではないですよ。
前回私が参加した57次隊の越冬隊長が登場し、
前々回私が参加した48次隊で乗った先代の「しらせ」が登場し、
大変に満足です。
28日24時30分から(3月1日0時30分から)、深夜の再放送があるのでネタバレは避けますが、おすすめですよ。