「悪魔のおにぎり」
6月に放送された「世界一受けたい授業」で昭和基地のレシピのひとつとして紹介された、"悪魔のおにぎり"。
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「ローソンから発売された」と聞いてはいたのですが、職場の近くのナチュラルローソンで購入、ようやく賞味することができました。
テレビ出演した調理担当がわたぬきさんだから、じゃなくて、
天かすが入っているから”たぬき”なんでしょうね。
おにぎり一個で219キロカロリーは、なかなかのものです(梅干しおにぎりだと、約2割減の176キロカロリー)。
この夜の場合、残業に備えた兵糧として購入したので、むしろありがたいボリュームです。
私にとっては、懐かしい味、というわけでもないのですね。昭和基地では朝昼晩、しっかりと美味しいご飯をいただいていたので、夜食におにぎりを頬張ることはほぼなかったはず。カップ麺もあまり食べなかったなあ。
買う人は頻繁に買うし、利益率は高いし、で、コンビニおにぎりの競争は激しいらしい。そんな中でのヒット商品になっているようで、まずはめでたい。
ローソンストア100「悪魔のおにぎり」販売好調! 発売から4週間で約200,000個販売 | トピックス | ローソンストア100~生鮮・100円・くらし支えるストア~
父島に行ってきました2018 その3 野菜
父島は温暖な地ではありますが、ほとんど耕地がありません。野菜類も「おがさわら丸」で東京から運ばれてきます。シカクマメ、島レモンなど地場で採れるものもありますが、ほとんどの野菜は「おがさわら丸」に積まれるコンテナで運ばれてきます。
白菜は1/4個で218円。
宿の晩ごはんです。魚のフライに付いているキャベツの千切り、なんだかもったいない気がします。
その他の野菜はお漬物ともやしと、たぶん冷凍のいんげん。キャベツの横にあるのが島レモン。
野菜類はほとんどが乾物・冷凍ものになる、越冬中の昭和基地に似てますね。
島レモンは、いくつかお土産に買って帰りました。これでジントニックを作ると、美味ですよ。
父島に行ってきました2018 その2 夕陽
父島に滞在中は、時折にわか雨があったほかはいいお天気で、毎日、海岸に夕陽を見に行っていました。
父島は、夕日が沈む間際に一瞬だけ緑色に輝く「グリーンフラッシュ」を見やすいところだそうです。昭和基地で見た緑の光 を再見できるかも、
と期待したのですが、残念ながらお目にかかることはできませんでした。
これは2日目、宿から自転車で15分くらいの海岸で見た夕陽です。
とてもきれいなものでしたけど、緑色にはならなかったなあ。
夕陽のきれいなところには、ギャラリーが集まってきます。立派なカメラを構える人も、ただ眺める人も。
毎日どこでも陽は沈む。どこにいても、夕日を見るのはそんなに難しいものではないはずなのに、落陽の瞬間を眺めたのは、久しぶりでした。
夕陽を見る余裕は、持ちたいものですね。
父島に行ってきました2018 その1
先日、昭和基地での大気電場観測の訓練講師をしてきましたが、
東京から南に1000キロメートルあまり離れた父島でも、昭和基地と同じ装置を使った大気電気の観測が行われています。
↑ これが父島の観測装置。
↓ こちらは昭和基地。雪と氷の中で、頑張ってくれています。
世界中の大気電場の観測データを一つのデータベースにまとめるプロジェクトが始まっていて、父島観測点のデータを参加させるべく準備を進めているところです。観測装置とデータ伝送システムのお世話をするために、昨年に引き続き、父島に出張してきました。
小笠原に飛行場はありません。父島へ一般の交通手段は「おがさわら丸」という船だけです。東京・竹芝を出発してから父島に到着するまで24時間。出張期間は6日間ですが、船の中で往復1泊ずつ、島に3泊の日程になります。
データを記録するパソコンはトタン屋根の小屋の中においてあります。
滞在中は南国の強い日差しに照らされて、昼間は暑くてここでは長時間いるのは無理。朝5時過ぎに起きて、涼しいうちに作業していました。
JARE60 大気電場観測訓練
秋になると観測隊の出発準備が加速していきます。そんな中、今年出発する60次隊員に観測訓練の講師をしてきました。
自分たち57次隊が出発する前の訓練は、北海道で、野外での訓練でしたが、今回は極地研究所。
帰国後一年あまりが過ぎましたが、極地でのこの機械の扱いに慣れているひと、ということで今年も依頼があり、職場には半日お休みを頂いて行ってきました。
蒸し暑くてにわか雨もあるかも、というお天気だったので、室内で観測機器を接続してテストしました。
現地ではこんな感じで設置されています。
霧が出て、霜がぎっちりと付いたこともありました。
お金がたくさんかかっている観測項目ではありませんが、私が今、書いている論文の重要なデータをとってくれる機械です。来年も頑張ってほしいものです。
--以下はちょっと理系な話--
私たちが住む地上の付近では、1メートルあたり100ボルトくらいの電圧がかかっています。人体は大地に電気的に接触しているので、これくらいの電圧では感電することはありません。落雷の電圧は100万ボルト以上になるので、これに打たれるとたいへんなことになりますが。
この機械で、大気の電圧の変化を精密に測ると、
- 地球と上層大気の電気的なやりとり
- グローバルな雷活動の状況
- どんな雲がどんな電気的特徴をもつか
- 吹雪の電気的な構造
などを調べることができるのです。